物語の「テンプレ」を紹介!勘なんか使わなくて良い

こんにちは、水無月です!

 

古文の物語は

主語が掴みにくいことから

展開も掴みにくい

思われがちです。

 

よく分からないから勘で!

と当てずっぽうで

解いたことはありませんか?



しかし、本番で

博打を打つのは危険です。

当たれば良いですが、

外れたら怖いですよね。

 

実は平安時代、特に

源氏物語以前の物語には

型があり、

 

それを知っていれば

多少主語が掴めなくても

知識で押し切れます。

 

せっかくなら

知識も身につけて、

無双しちゃいましょう!

 

源氏物語より前の

物語の代表作を

3つ紹介します!

 

先に言っておきますが

3作品とも作者は

不詳です。

 

1.竹取物語

かぐや姫の話として

とても有名なこの作品。

現存する日本最古

物語でもあります。

 

おじいさんが竹の中に

子供を見つけて育てると

その子は美しい姫に

成長しました。

 

貴公子たちに

求婚されるものの、

無理難題を押しつけて

諦めさせます。

 

ついに帝からも

求婚されますが、

これも断ります。

そして姫は月から来た者

であることを告白し、

月からお迎えが来て

去って行く…

 

という話。

このタイプの話は

貴種流離譚といわれます。

 

高貴な身分の人が

流された場所で

 

試練を乗り越え、

より尊い存在になる

という話です。

 

2.落窪物語

一言で表すと、

日本版シンデレラです。



継母にいじめられていた

美しい姫(落窪の君)が、

少将という男性に

見初められ、

 

継母たちの妨害を

乗り越えて結ばれる話です。



このタイプは、

継子いじめ譚

とも言われます。



文字通り、

父の再婚相手=義理の母

が、先妻の子=継子

いじめるという話。

 

大抵の場合、継子が

半○直樹ばりに

倍返しします。

 

3.うつほ物語

中心として

描かれているのは

琴の音楽の素晴らしさ。



清原俊蔭という人が、

困難を乗り越えて

良くできた琴や秘曲を

仙人から授けられ、

 

その素晴らしい才能ゆえに

子孫繁栄を約束され、

琴と秘曲は孫の仲忠

曾孫の犬宮に伝わります。

 

仲忠とその母が

暮らしていた、

大杉の「空洞」=うつほ

がタイトルとなっています。



やや話のまとまりが悪く、

完璧な物語というわけでは

ありませんが、

 

この物語の中の場面や

エピソードなどが、

源氏物語にも影響を

与えています。

 

こうした、音楽や

和歌などの芸術を

尊いものとして扱うのも、

古文の物語の特徴です。

 

他には、勧善懲悪譚

(ヒーローが悪者を倒す)

や、

 

異種婚姻譚

(天女の羽衣伝説など、

信仰対象になるものや

動物と結婚する話)

 

などがあります!

 

以上が、

源氏物語以前の物語の

概要です!

 

重要な単語は

赤で隠しているので、

赤シートで隠して

復習しましょう!

 

最後までお読み下さり

ありがとうございました!