古文の難関・和歌の表現を解説!歌人は友達

こんにちは、水無月です!

 

突然ですが、皆さんは

和歌はお好きですか?

 

「何言ってるか分からない」

「まどろっこしい…」

と思っている方も

少なくないと思います。

 

しかし!

和歌の訳は

共通テストでも、

二次試験でも出ます!

 

特に京大では、

和歌を現代語訳し

それを記述させる問題も

出ます!

 

ですから、得点できれば

リードできるし、

できなければ

勝負が厳しくなります…

 

合格のために、

ひいては

古文を楽しく読むために!

 

和歌特有の表現を知って

ドヤ顔しちゃいましょう!

 

①「逢坂の関

知ってたら差がつく単語

ベスト5に入ります

 

夜をこめて 鳥の空音は

はかるとも 世に逢坂の関は許さじ



訳:

夜がまだ明けないうちに

鶏の鳴き真似をして

門番を騙しても、

函谷関ではないから

 

逢坂の関の関守は

許しませんよ

 

百人一首に収められている

清少納言の和歌です。

これ、訳だけを見ても

ピンと来ませんよね。

 

ここで、「逢坂の関

が効いてきます。

 

逢坂の関」とは、

京都と滋賀の境にある

逢坂山の関所のこと。



都を出て関東に行く人は、

必ずこの関所を通りました。

その名と立地のためか、

頻繁に和歌に登場します。

 

地名として使われる

こともありますが、

それ以上に

 

恋愛関係になりたい

ということの比喩として

使われることが多いです。



すると、

清少納言の和歌の意味も

分かってきませんか?

 

つまり、大まかには

「あなたの恋人には

なりません」

ということ!



ちなみに「函谷関」とは

中国にあった関所で、

 

鶏の鳴き真似を聞いた門番が、

間違えて開門した、という

逸話が残っています。

ですからこの和歌は、

清少納言の教養の深さを

示していますね。

 

②縁語

これは説明するよりも、

実際の和歌を使う方が 

わかりやすいと思います。

 

鈴鹿山 うき世をよそに

ふりすてて いかになりゆく

我が身なるらん

 

この和歌は、西行という

お坊さんが詠んだもの。

「浮世を捨てた自分は

どうなっていくのか」

浮世を捨てる=出家してお坊さんになる



という将来への不安が

中心になっていますが、

 

この和歌で鈴を「振る」

「鳴」るという、

関連する言葉が盛り込まれて

いるように、



関連する言葉を散りばめて

言葉遊びのような要素を

加えるのが縁語です。

 

いかがでしたか?

 

用語と意味解説に

赤文字を入れているので、

赤シートで隠して

復習してくださいね。

 

最後までお読みくださり、

ありがとうございました!