平安貴族の儀式を解説!これであなたも平安時代マスター

こんにちは、水無月です!

 

古典を読んでいて、

「ん?この人今何歳?」

「なんで今お祝いしているの?」

と困惑したことありませんか?

 

それは、古文の年齢感覚が

分かっていないからかも。

 

ヨーロッパの例ですが、

ロミオとジュリエット

ロミオは17歳。

ジュリエットは13歳です。



ロミオもジュリエットも

想像以上に

幼いですよね!

 

ジュリエットを

13歳だとすると

「おおロミオ」のセリフも

印象が変わりますね。

 

そう、古文の世界では

「何歳から大人か」

「何歳だと長生きか」

感覚が現代とは異なります。



だから、

年齢についての感覚を

掴んでいないと、

 

「登場人物の年齢が

想像と違う!」

と混乱してしまいます…

 

そうならないよう、

一緒に学んでいきましょう!

 

1.男子の成人式

皇族や貴族の息子は

なんと12歳前後で

成人式をします!

 

このことを

元服といいます。

 

男女問わず小さい頃は

おかっぱ頭ですが、

 

男子は元服する時に

髪を結って

頭にを載せます。

こんな感じ



そのため、元服のことを

初冠(ういこうぶり)」

(こうぶり)」

とも言います。

 

天皇皇太子元服では

大臣たちが

髪を結って冠を被せる

役目を担いました。

 

貴族の息子たちは、

元服すると宮中

働きに出ます。

 

2.女子の成人式

皇族貴族たちも

12歳前後で成人式をします。

 

日取りは、

結婚式が近くなってから

決めます。

 

「大人の女性になった」

という証として

腰からつけます。

こんな感じです



また、同時に

髪を後ろで結びます。

このことを髪上げ

いいます。

 

また、

女性は成人すると

 

白粉を塗り、口紅をつけ、

眉を抜いて眉墨で描き

を黒く染める(お歯黒)

お化粧をします。

 

このことを化粧ず

つくろふといいます。

 

3.長寿のお祝い

平安時代の平均寿命は

男性で33歳、女性で27歳

 

ですから、

40でも十分長生き。

 

皇族や貴族は、

40から10年ごとに

長寿のお祝いをします。

 

古文だと四十の賀

五十の賀など、年齢が

出てきます。

 

ちなみに、

四十の読みは「しじゅう

です!

 

いかがでしたか?

現代人よりずっと

人生が短い平安人。

 

だから、成人式も

長寿のお祝いも早い

 

元服」「裳着

「〜の賀」などが出てきたら、

この点を意識して読みましょう!

 

重要単語は

赤文字にしているので

赤シートで隠して

復習してください!

 

最後までお読みくださり

ありがとうございました!